新しければイイってもんじゃない
今朝出勤していると、偶然知人に出会い「moongateのホームページに掲載している〇〇ってどっちの色が僕に合うかな?」と聞かれ、色々アドバイスさせてもらいお買い上げ決定。
また、別の知人にも同じようなことで声をかけられ近日中にご来店されるとのこと。
今更ですが、WEBって電話と同じように生活に溶け込み、当たり前のことになったんだなとしみじみ思います。
先日ある勉強会で聞いたんですが「アメリカではWeb制作会社という言葉は消えた」そうです。
もはやホームページは低コストで誰でも持てるし制作も簡単になった。
しかし、ビジネスにおいて生きたホームページにするにはマーケティングや経営の知識となってくる。
コンサルティング会社はリアルとネットの双方において経営戦略を立てることが一般常識となっており、電話がない会社なんてあり得ないように、ホームページを持っていない会社は不自然。
日本もほぼそんな雰囲気になってきましたよね。
ウチのような個店でも、様々なことでIT化の営業のオファーがあったりします(笑)
でも、可能なことはなんでもIT化してコストカット!というのも思考停止だと思います。
少し前に、あるブランドの展示会でIT化は逆効果って感じることがありました。
展示会場では服のサンプル品がたくさん並び、バイヤーたちがブランドの営業スタッフから説明を受けたり、試着しながら自店に合うものを選んでいきます。
その際に、各サンプルの仕様が書かれたA4サイズの通称スワッチというものを頂くんです。
これにはサンプル品のカラーや素材、プライス、サイズ展開、親切なところは製法やどのような加工を施しているかなどの説明も書かれてあったりします。
サンプルとスワッチを照らし合せながら、仮の発注数量を書き込んだりもします。
このスワッチをペーパーレス化しようということで、展示会の案内状に「スマートフォンかタブレットを必ずお持ちください」という指示が書かれていました。(持ってない人はどうするんだろう??)
会場に着くと従来の紙のスワッチの替わりに、データをスマートフォンにダウンロードして使うとのこと。
自分のスマートフォンの画面上で見られて、発注もそのままオンラインでブランドへ送ることができる。
おお!画期的!と思いながらワクワクしながらはじめて数分後。
めんどくセーーーーーーーー!!!
多くのバイヤーは服をチェックしながら、同時にブランドのスタッフから説明を受けて、スワッチの余白にササッーとメモを取るんです。特にボクは服に関係のない話でもこれはお客さんに教えたら面白そーだってことまで、どんどん走り書きしていくんです。
また、特に気になる服はスワッチをその辺にバーンと投げてすぐに試着したり、小脇に挟んで両手で素材感を確かめたり。。。
スマートフォンで見るデータのスワッチでは、それができない。。。。
いや、正確には書き込めるところはあるんですけど、いちいちその箇所をタップしてキーボード開いて入力して。。。しだいにその動作が億劫になってくるんです。
また、着た時の感じのイラストを自由に書き込んだりできないですし、試着するときにはその都度テーブルにiPhoneを置きに行ったりポケットに入れたり。微妙に神経を使うんです。
うまく言えないんですが、服を見てる時の感覚がなんか邪魔されるような感じなんです。
このとき思いました。
新しくて一見便利そうなものでも、意外に昔のやり方のほうが効率良かったりする。
こういうことって、うっかりすると新しい技術だから良いに決まってるという思考停止に陥って、本来の目的である「効率」が「新しくすること」とすり替わってしまうことがあるなと。
あ。言っときますけど、ボクは「人を不快にするようなエコロジーならしないほうがマシ」と思ってる奴なので悪しからず。
まあ、どっちでもいいやんって言われればそれまでなんですけど、その場の空気とか、他人の評価とかに捉われず、自分の感覚を大事にしようってことなんです。
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