疑うことも能力
こんにちわ。
オーナーバイヤーの吉田です。
言うまでもなくバイヤーにとって想像力はとっても大事。
日頃からデザインの洋書や本当に良い音楽に触れて、尖らせたり和らげたり、柔軟なイマジネーションを持つ必要があります。
これはある意味脳内の筋トレに近い。
売上と仕入れ(掛け率と利益など)の数字的なことはもちろんですが、自店立ち位置に沿いながらお客様の一歩先の提案ができるか、どのタイミングで何が納品されるか、その時は売り場はどんな状況であるかなど、想像力を働かせる箇所はとても多い。
コツは・・・
「鵜呑みしないこと」
例えば「こんなのないんですか?」というようなお客様の声。
これはお客様を疑えということではなく、その言われたタイミングで無いものは、例えば一週間後に仕入れたところで、その頃にはもう既に「いらない」と言われることも多いから。それは気温が変わっていたり、既に他店様で購入されていたり。。。
すべてのお客様に完璧に商品を提供できれば、それに越したこと無いし近づける努力は必要だけれど、できる限りの範囲で誤差をなるべく小さくしていく程度でいいのでは無いかと思う。完璧にやろうと思ったら資本がいくらあっても足りないですしね。
つまり、その時期に用意できていなかった商品のデータとして、次回に活かせばいいと思う。
ちなみに当店ではSALE直前でのプロパーの目標消化率は87%。
これに到達できないブランドはいくら世間的には人気があっても、うちにとっては優良ブランドがたたき出す利益を貪り食う落ちこぼれ。
どれだけ販売の努力をしても、こっちの状況はお構いなしに請求書きますからね(笑)
すみません、ちょっと話が逸れました。
情報を自分なりに噛み砕いて、これはうちのショップに有効かそうじゃないかジャッジする想像力が必要です。
もうひとつ例を挙げますね。
これを御覧ください。
展示会時に渡されるCDの中に入っている、商品の着用画像。
ありえない。。。震えるくらいダサい(笑)
ベロアのスーツみたいに着てんじゃねーよ(笑)。。。
しかしこれ、ちょっとコーディネイトしてやるだけで見え方が変わります。
ブルー系のボーダーカットソーにグレーのウールのテーパードパンツを簡単に合わせてみました。
(ストールやハットなど小物を加えるともっと良くなりますが、わかりやすくするためにあえて加えていません)
どうでしょう?
このジージャンが「実は格好良いんだ!」ってことがわかって頂けたのではないでしょうか。
先の画像は、雑誌とかに掲載するものではなく、またユーザーであるお客様が見るのではなく、バイヤーが確認するだけのものだからコーディネイトしていないのだと思いますが(そう思いたい)、でもバイヤーだってある意味お客さんですからね。
(きちんとスタイリストがコーディネイトした画像を用意しているブランドもたくさんあります)
やっぱり、ああいうダサいコーディネイトで見せられたら、うっかりそのまんま受け取りますよね。
「これコーディネイトが悪いだけで、本当は格好良いアイテムだ!」と何人のバイヤーが気がつくでしょうか?
そういった意味で、さまざまな情報の中で良いものでも悪いものでも、気持ちにひっかかるものは「本当はどうなんだろう?」と疑ってみることも大事だと思います。
これ素晴らしい!と思ったものが実は罠だったり、何コレ?と思ったものが一皮むいてみると実はお宝だったり(笑)
そういうボクも、いまだにうっかりう◯ち踏んじゃうことありますけどね。
バイヤーの皆さん、「あのブランド売れてる!」とか「海外の〇〇も仕入れた」とかいうベタな噂も鵜呑みは要注意です(笑)
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