内に向かうと外が輝く
今年の秋冬に向けての展示会も峠を越え、次シーズンの動向を見据えながら少しずつ品揃えを決めているのですが、並行してお客さまよりご予約も頂いてます。
いつもだいたい全仕入れの15%〜20%くらいがご予約分になります。
まだ、全て締め切ったわけではないのですが、集計してみると今までとはちょっと違う雰囲気になんだか嬉しくワクワクしてます。
それはたとえ高額でも「他では絶対に買えないようなモノ」だったり「普通だったら仕入れを躊躇してしまうようなモノ」にご予約の人気が集中しているからです。
派手とまではいかないものの、街でこれを着てる人がいたら間違いなく際立っているだろうなというものが多い。
ご予約頂いた皆さんのご様子を見てると、雑誌の鉄板ネタのように「モテるファッション」というような薄っぺらい基準ではなく、より純粋に自分を満足させたいそして高揚感を得たい。
そんな価値観が強く伝わってきます。
良い意味で内に向かったファッション。
これはちょっと面白い傾向です。
誰だってカッコ悪いよりは良く見られるに越したことはない。
しかしその前に、自分を鼓舞させてくれるような服で外見だけでなく自信を漲らせ、心に磨きをかける。
そんなパワーが服にはある。と思う。ある筈だ。
まだまだ未熟で、全てのお客様にこの情熱は伝えきれてないかもしれない。
僕と関わったすべての方にファッションの情熱とパワーを伝えたい。
それがボクの使命だろうか、そんな想いに包まれながら今夜も発注書をめくっています。