08sircus 2017AW 展示会
こんにちは。
吉田です。
国内での2017秋冬展示会のシーズンがスタートしました。
いつも当店にとって一番最初に開催されるのがこのブランド。
08sircus です。
(08部分は読まずサーカスと読みます)
一般的な無難なお洒落や〇〇オヤジ的な俗っぽいものとは違い、着る人に独創的で革新的なヴィジュアルをまとわせます。
独自の素材開発に加え、落ち着いていながらも斬新なデザインは、長年バイヤーをやっているボクも毎回驚かせてくれるので非常に楽しみです。
バブルとタブーのハイブリット
毎回頂くレジュメにはこう書かれておりました。
”様々なテイストを織り交ぜオルタネイティブな空気で魅せるコレクション”
え〜っと・・・、よくわかりません(笑)
しかし、一点一点じっくり見ていくと、しだいにこの一文の意味が染み渡るように理解していったのです。
ミリタリーや古着、80年代のカラーリングやスタイルと、和の製法を掛け合わせ現代的に表現したハイブリッドな服たち。
今シーズン(2017春夏)、メンズではタブー視されていたパターンを現代的に昇華させた独自のテクニックをふんだんに用いていましたが、秋冬もこれ継続しさらに独自素材や他では真似のできない加工法により、一歩踏み込んだ世界観を作り上げていました。
工業製品へのアンチテーゼ?
工業製品の筆頭でもある、自動車の塗装に使用される銀鏡加工(シルバーメッキ)これをレクサスに学び、これを服に使うにはどうすれば良いか実験を開始。
平面である金属面とは違い、繊維で構成された面は凹凸があり不均等であるゆえ、度重なる改良を加えたのちに、ようやく吹き付けることが可能になったそうです。
工業製品の製法を、分野の違う工業製品に施すことにより、生まれたミュータント。
他では得られない唯一無二のMA1ジャケットは異彩を放つ絶品でした。
ワイドパンツがこなれてきた
昨年からお洒落好きな早い方々がこぞって履いていましたワイドパンツ。
今シーズンからもう少し裾野が広がりそうです。
サルエルパンツやキュロットパンツのような、ちょっとイレギュラーなものではなく、ドカンと裾まで太く男らしいものが目立ちました。
素材も太畝コーデュロイやヴェルヴェット、クラシカルなヘリンボーンツイードなど、完全に大人もターゲットにしています。
また、これまでワイドパンツは「背の高い人しか似合わない」とよく言われておりましたが、新しいワイドは少し違う。
思い切ってクロップド丈くらいに短くしたり、あるいは裾幅によってはしっかりクッションを作ってやるなど、見え方の良い履き方ができます。
ご来店頂きじっくりお話しながら、皆さんそれぞれにあったポイントを見出しますのでご安心ください。
80年代後期のロンドン
グラムロックやグランジファンにはたまらないフェイクファーのフサフサしたブルゾン(この場合フェイクじゃないとダメなんです)
僕も彼女(今のカミさん)とフェイクファーのジャケットにドクターマーチンのブーツという出立ちをよくしておりました(笑)
今再び着てみると、懐かしいではなく何故か新鮮な気分になれました。
気持ちの持ちようひとつなんでしょうけど(笑)、いい歳こいたオッサンになった今だからこそ着たい、そんな気持ちです。
いかがでしたでしょうか?
今回の08sircus2017AWのコレクションでは、上記3つの視点が非常にグッときました。
ちなみに、これはあくまでもボクが気になるポイントで、お店によってはまた切り口が違うのかなと思います。
シーズンがやってきましたら、そこらへんを念頭に置いて全国の取扱店をwebウインドウショッピングしても面白いでしょうね(笑)
このお店は、このブランドのこういう部分がおすすめなんだな〜という具合で。
お店の表現方法によっては、同じブランドでも全く違う印象を受けることも少なくありません。
店頭にて、08sircus2017AWの全アイテムのルックブックがご覧いただけます。
ぜひ見にいらしてください!
お待ちしています。