DAVID BOWIE is - デヴィッド・ボウイ大回顧展に行ってきた★
こんにちわ。
吉田です。
行ってきました!
DAVID BOWIE is - 「デヴィッド・ボウイ大回顧展」。
会場は東京モノレールの天王洲アイル駅から、早足のボクでだいたい徒歩5分くらいの寺田倉庫ビルというところ。
駅から一回だけ角を曲がってそのまままっすぐ行くと、すぐにボウイの稲妻メイクのデカい看板見えてくるので、超分かりやすいです(笑)
スタートしてもう1ヶ月なるし、ゆっくり見られるだろうと思っていたら、予想以上に人が多く、7割くらいは女性で意外にも若いコたちも多かったです。
入り口でヘッドフォンと受信機を渡されます。
係員さんの説明によると、映像の前に立つと勝手に音が聞こえてくるとのこと。
もちろん、場内は撮影禁止です。
まず、出迎えてくれたのが、山本寛斎氏がデザインしたあのジャンプスーツ。
手を伸ばせば触れられるくらいの距離に展示され、顔を思いっきり近づけて見ました。
わ、これ着てステージとか立ったら暑いだろうな〜と思ってたら、この衣装と共にボウイの直筆のメモも展示されており、「これ着てライトの下に立つのは地獄だった・・・」と書かれていました。
やっぱそうだよな〜とちょっとウケてしまいました(笑)。
それにしても、(想像はしていたけど)若い時はこんなにも華奢な人だったのだな〜と。
おそらくサイズは44くらいかなと。
音楽だけでなく、ファッション界にも影響を与えた人なので、衣装の展示数も多かったです。
レコードジャケットやライブで印象的だったものは全て網羅されており、もうこれだけでも圧巻でした。
なかでも印象に残ったのは、やはりアレキサンダー・マックイーンがデザインしたユニオンジャックの衣装。
97年発表のアースリングというアルバムジャケット&ライブで使われました(当時このアルバムを狂ったように聴いてたw)
それがね、もう生地の繊維が見えるくらいに近くで見られるんですよ!
(画像:FASHION POSTより)
細かいダメージ加工や焦げた跡が無数に施されていて、これはマックイーン自身がやったのか?なんて想像しながら見ていると、スーパースターと一流デザイナーのやりとりが聞こえてきそうな気分でした。
また、「レッツダンス」の頃の衣装も多く、ルーズなジャケットや2タックのワイドパンツなどの80年代の流行りは、いまの若い世代が見ると新しく見えるんだろうなと思いました。
演出も効果的で、例えば「スターマン」を歌う映像を投射したブースがあって、その横に実際に映像の中で着ていた衣装の展示がありました。
ずーっと眺めていると、これが過去と今をつなぐような不思議な感覚をもたらすのです。
(画像:FASHION POSTより)
また、ボウイ自身が書いた楽譜や歌詞などが無数にあり、どこにでもあるようなルーズリーフに走り書きされており、名曲の数々の原点を見ることができます。
「スペース・オディティ」の手書きされた紙切れをじっくり見てると泣きそうになりました。
いや、本当に泣いている人(女性)が数人いた。
もちろんボウイが使用していた楽器の展示もあり、アコースティックギターやサックスだけでなく、ベルリン三部作「ロウ」「ヒーローズ」「ロジャー」で使用されていたブライアン・イーノのヴィンテージ・シンセサイザーの展示もありました。
これに食いつかんばかりに覗き込んでいた男性がいましたよ(笑)
画家としての才もあったボウイが描いた三島由紀夫やイギーポップの油絵もあり、とてもパワーに満ちた作品でした。
親交が深かったフォトグラファー鋤田正義氏の作品も数多く展示されています。
小一時間くらいで見て回れるかな、と思っていたらとんでもない!
なめてました。。。
衣装や貴重な資料をはじめ、映像や解説、とにかく情報量が多くて、軽く3時間は過ごせます。
(ボウイがAウォーホルに扮した映画バスキアを上映している小ブースもあります)
こういうのにありがちなセレブ自慢、交友録自慢などが一切なくて、自身の音楽・芸術活動にまつわる展示がほとんどで、ボウイの美学を感じ取ることができます。
まさに、デヴィッド・ボウイという稀代のスーパースターの一大叙事詩、あるいは彼の記憶の一部を追体験するような素晴らしい内容でした。
別フロアのカフェやグッズ販売コーナーも盛況で多くの人で賑わってました。
ノートやマグカップ、お菓子など豊富にあり、奥のゾーンには山本寛斎がこのイベントのためにデザインしたTシャツ(3万!)とバッグ(15万!)なんてのもありましたよ!
うっかりすると散財しちゃいそう(笑)
僕もウチのお客さんのお土産に少し買ってきました。
明日からご来店のお客様に差し上げますので、ぜひいらしてくださいね(笑)!
最後に・・・
会場の出口付近のブースにて、坂本龍一氏のインタビュー映像がありました。
その中で、
「あのアルバム(★:ブラックスター)は遺作となるメッセージが込められていると言われているけれど、僕はそんな風に思わなかった」
「あの声は・・・これからまた作品を創り続けるつもりだったのではないかと思う」
この一言がアタマから離れません(涙)
本当にオススメです。
機会がある方はぜひ!
評伝デヴィッド・ボウイ 日本に降り立った異星人(スターマン)
ナッシング・ハズ・チェンジド~オールタイム・グレイテスト・ヒッツ<デラックス・エディション>