北九州からゾンビが消える
こんにちわ。
吉田です。
小倉からゾンビホテルがようやく無くなりそうです。
北九州市小倉の中心部、井筒屋の横にあった旧小倉ホテル。
廃業してから16年。
廃業後も1階のテナント部分は数年間営業していました。
特に「ESPRESSO BAR」さんの功績は非常に大きかったと思います。
あの街角で様々な人が集い賑わいがありました。
当時近所にうちの店があったので、僕もほぼ毎日エスプレッソを飲みに行き、
知らない人と話し、人の流れをぼんやりと眺め、
店主から生きた情報を聞いたり、ちょっとした文化がありました。
数年後、マンションが建設されることが決まり、
ESPRESSO BARさんがたくさんの人に惜しまれ退店されました。
そして面白い人が来なくなり、かつての賑わいがきれいさっぱり消えました。
だいたい、小倉の中心地にタワーマンション(1Fはテナント)建設なんて時代遅れだしダサいしがっかり。
友人たちの間では、商業地の中心だからこそ公園とか緑のある憩いの場があるほうが、面白いよねとよく語っていたものです。
でもまあ、こんなもんかなと思っていました。
しかし、半年そして1年経ってもなかなか取り壊しははじまらず、
何度も業者が変わり、建設の挨拶に来られては頓挫。
そのうち、井筒屋新館のディスプレイウインドウと旧小倉ホテル廃墟の間は
井筒屋が喫煙スペースにして(←どアホ)予想通りますます人通りがなくなり放置。
廃墟に人が入らぬように設置した柵に、松本零士氏(北九州出身)のイラスト銀河鉄道999やキャプテンハーロックなど掲げるも、効果はいまひとつ。
廃墟は廃墟やし。
もうほとんどの人が諦め、このゾンビが小倉いや北九州市の行く末を
表しているようなそんな気さえしていました。
しかもこの異常に慣れすぎて、ゾンビが街に溶け込んで忘れかけていた昨今。
こんな嬉しいビッグニュースが飛び込んできました!
取り壊しだけでなく、イベントスペースですと!!!
正直なところ何度も「取り壊しますよ〜」と言われ実現しなかったので、実際に工事が始まるまではまだ信じられないところはあります。
しかし、リスペクトしている岡さん(コワーキングスペースの秘密基地など、
新成長産業をプロデュースするコンサルタント)や若手の面白い人たちが
携わっているので、間違いはないかと思われます。
市長がアプローチしても動かなかったものが、彼らがパブリックスペースの活用勉強会やイベントなどやり続け、長い交渉の末ようやく動くそうです。
彼ら、そして小倉の皆さんの思い。
街のオアシスとなることを願ってやみません。