2018春夏展示会はじまりました
こんにちわ。
吉田です。
来年2018年春夏の展示会がスタートしました。
展示会に行く前には、うっすらと来年の傾向を思い描きます。
今年は米国のトランプ政権に始まり日本でもナショナリズムやや傾倒気味であったり、テロが頻発したり北朝鮮の不穏な動向も増えたりして、国から地方自治体そして家族そして命そのものを考える機会が多くなったと思います。
こういうときって、モノトーンが流行る。
気がする(笑)
メインのトレンドではないけど、外せないところじゃないかなと思ってます。
また、流行る!と言われていたビッグシルエットはそうでもなく(笑)
ビッグというよりむしろ、着ていて気持ち良いものそして見た目のリラックス感がうまく調和したものが好評でした。
ひと言で言うとほぼ「ワイドパンツ」に集約されていましたね(笑)
まだまだ熟成していない感じがあるので、おそらく来年も太めパンツは外せないと思います。
履く人の体型をあまり選ばない(フルレングスではなく短め丈の)ワイドパンツは、背が高くなくてもスタイル良くなくても似合うアイテムなので、多くのお客様に好評でした。
リラックス感といえば、 開襟シャツやざっくりサマーニットも引き続き良さそうな気がします。
スパイスの部分では、ジャパニズムあるいはオリエンタルな刺繍が施されたアイテムが気になるところ。
そんな気分を頭の隅に置き、お客様名簿を見ながら新しい提案に思いを巡らせます。
2018SSの一発目となる出張は、
08sircus, The Viridi-anne, SADDAM TEISSYの3社に行きました。
08sircus 2018SS
ネイビー・ブラック・カーキ・グレーといったベーシックなカラーでシックにまとめて、その多くがビッグシルエットでドレープを楽しむゆったりしたシルエットと、やや丈の長めジャケットやコートが印象的でした。
これに和洋折衷な刺繍が施されたガウンやアーミーシャツ、渋い赤のデニムジャケットなど際立つアイテムを差し入れ、コレクションにスパイスを効かせていました。
当店でのフィルター&僕が惚れたのは、ジャージ素材のライダースベストとワイドパンツ、シャリ感が心地いいイージーパンツ、ヴィエラの光沢のあるジップシャツなど。
シンプルだけどひねりがあり、素材感が新しくて心地良いものを選びました。
このへんのゾーンを選ぶときのポイントはリラックスし過ぎないこと。
気を抜き過ぎた大人の男ってカッコよくない。
リラックス感のあるスタイルでも、どこか少し緊張感を持たせるくらいがちょうどいいのです。
The Viridi-anne 2018SS
ここのワイドパンツはほんとカッコ良くて大好評ですが、18SSはさらに進化していました。
ハカマ?と思えるような、メンズのガウチョパンツ。
腰にシャツを巻いているようなレイヤードワイドパンツ。
ルーズだけどスッキリした印象のカフパンツなどなど、
トップスが軽くなる春夏にシンプルだけど存在感のボトムは嬉しいです。
また、コートみたいなシャツやランダムに切り替えたカットソーなど、通常のバランス感を心地よく壊し再構築したアイテムはなんとなく反逆的な匂いを感じて妖しい魅力を放ちます。
展示会では、ついアイテムの素材のこだわりや縫製・加工ばかりの商品説明が多いのですが、ここはデザイナーをはじめスタッフのみなさんがコーディネイトを主軸とした説明&提案をなさるので、説得力がありお客様にどのように着て欲しいのか明確です。
こういうブランドって、ファンがつきやすいんです(笑)
(もちろん素材感やテクニックも抜群です)
9割モノトーンですが、少しオリーブ色も加えていました。
SADDAM TEISSY 2018SS
今年の春夏から少し取り扱いさせて頂いているブランド。
まだデビュー間もないということもあり、正直、あまり期待していなかったのですが(ごめんなさい)今回ブランドの成長を確実に感じさせるコレクションになっています。
お客様のことをしっかり考えその上に自分たちの表現をのせていっているのが、よくわかるものでした。
渋くアバンギャルドな見た目とは逆に、とてもエアリーで軽いシャツ。
夏のアウターとして使えそうなハイネックジップベスト。
アクセサリーとしての要素もあるiPhoneケースなど、
男っぽくありながらどこか繊細なデザインが魅力です。
まだまだコレクション数は少ないですがこれから期待のブランドです。
これから10月くらいまで続く展示会において、
新たな展開をするブランドの情報もちらほら聞こえてきて、
以降の展示会も非常に楽しみにしています。
また随時お伝えして行きますので、お待ちくださいね。