BORN TO BE FASHION - 装いだけではなく生き方そのものがファッションとなる -

テロンチって何だよ


最近、妙な単語を耳にするようになりました。

「テロンチ」
→テロっとしたトレンチコート

「コーディガン」
→コートみたいに丈の長いカーディガン

「スカーチョ」
→スカートみたいなガウチョパンツ・・・


ウゲ〜、もうこうやって書くだけで鳥肌。。。
気持ち悪くなってきたんでこのへんで止めます(笑)


言うまでもなく、これは英語でも何でもなく「和製英語省略造語」。

もう、ダサすぎて吐きそうっす(笑)


こういう1ミリもセンスのないネーミングを嬉々として使ってることが(広めようとする意図さえ感じる)現状のアパレルの凋落っぷりを表しているような気がします。

まあどーでもいい。
どっかの店員が「テロンチが〜」なんて言ったところで、せいぜい「うわっダサっ」と思われるくらいで、さして害は無い。



それよりもっと「何考えてんの?」って思うことがあります。



例えば、お客様との会話で

「ジーパンどこに置いてますか?」

「デニムはこちらです」

って、いちいち言い直すヤツ。


そこには「今どきジーパンなんて言わないデニムって言った方がカッコイイっしょ」という上から目線が見え隠れしてると思いませんか?

おそらくほとんどの方は、たしなめられたようなちょっぴり恥ずかしい気持ちを抱くでしょう。
心が小さくザワッとするのではないでしょうか?
たとえすぐに忘れてしまったとしても、その小さなモヤっと感はつきまとう。


ボクなら、

「ジーパンはこちらです」

って、お客様に合わせる。


「ジッパー」は「チャック」

「ブルゾン」は「ジャンパー」

「パンツ」は「ズボン」・・・

臨機応変にぐるぐるとシフトを切り替えますぜー♪


それが、心遣いってもんじゃないの?


たとえウインドウショッピングだとしても、これだけ沢山の服屋の中から選んで入店して頂けるだけでも感動モンなんです。
だからこそ、少しでも楽しんで気持ち良く帰って頂きたい。


お客様をカッコ良くするのが仕事であって、自分がカッコつけてどうする?




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